長期別居事案を離婚訴訟によって早期解決した事例
最終更新日:2023年4月2日
1 事案の概要
30年以上にわたる別居を経て、夫に対し離婚訴訟を提起した事案です。
別居後、ご依頼者様ご本人が夫に対し離婚調停を申し立てましたが、この調停では夫が離婚を拒否し、調停不成立に終わっていました。
その後、長年にわたり離婚が成立しないままの状態が継続していましたが、ご依頼者様が一念発起し、夫に対する離婚訴訟の提起を決断しました。
2 解決内容
これまで長年離婚を拒否されていた事案であったため、離婚訴訟においても夫側が離婚を争うことが予想されました。
しかし、実際に離婚訴訟を提起してみると、意外な結果に終わりました。
離婚訴訟の第1回口頭弁論期日に夫が出頭し、その席上で、当方の離婚請求を「認諾」したのです。
「認諾」とは、原告が請求したことをそのまま受け入れることを意味します。つまり、第1回口頭弁論期日で、当方の目的がすべて達成されたのです。
結果、夫側が当方の離婚請求を認諾する旨の調書が作成され、ご依頼者様は夫との離婚を成立させることができました。
3 コメント
あらゆる事案がそうだとは限りませんが、事件が膠着状態にある場合、新たな手続を講じることで事件が進展することがあります。
今回の事案は、ご依頼者様が訴訟提起という決断をしたことで、早期の離婚成立という目的を達することができました。